人参に葉を付けてみました。
まず写真素材サイトで葉の付いた人参の写真をダウンロードして、GIMPで開き、色域を選択します。
背景の白を選択すると、真っ白い部分だけ自動で選択されます。
選択範囲を反転します。
選択ツールでモードを変えて、選択範囲から引くようにします。
選択ツールを使って、葉だけが選択されるようにしていきます。
余計に引いてしまったときは、モードを変えて選択範囲に加えていきます。
葉だけが選択されたらアルファチャンネルを追加します。
再度、選択範囲を反転して切り取ります。
葉以外が透明になるので、PNG形式でエクスポートしました。
エクスポートするときに、「透明ピクセルの色の値を保存」のチェックを外さないと、Unityでインポートした時に、透明部分の色が表示されてしまうようです。
上のテクスチャを選択してインスペクタでAlpha Is Transparencyにチェックを入れると、葉以外の部分は透明なのがわかります。
しかし、この画像をマテリアルに適用して使ったときに、上の画像の場合、葉の周りに変な模様が表示されます。
「透明ピクセルの色の値を保存」のチェックを切った方は問題ないようです。
Blenderで葉を作る
Blenderで人参のファイルを開き、Planeを作ってマテリアルのベースカラーにこの画像を設定しました。
7キーで真上から見て、Planeを選択して編集モードで全選択し、U > Project From Viewをクリックします。
ワークスペースをUV Editingにして、葉の画像を開きUVを拡大し、Planeいっぱいに葉が表示されるようにします。3Dビューポートはマテリアルプレビューにしておきます。
Planeは一度分割して、中央下の頂点が茎の根本に来るようにします。
外側の頂点を動かして、余白を小さくします。普通に動かすと画像が歪んでしまうので、頂点を動かす時にGキーを2回押して、辺に沿って移動させます。
3Dビューポートでこの頂点を選択し、Shift + Sを押したまま、マウスカーソルをCursor to Selectedの上に持っていき、Shift + Sを離すと、選択された頂点のところに3Dカーソルが移動します。
オブジェクトモードにして、Planeを選択し、Origin to 3D Cursorをクリックします。
これでオブジェクトの原点が茎の根元のところに来ました。透明なはずの部分がまだ真っ暗なので、シェーダーエディターでImage TextureノードのAlphaとアウトプットにつながっているPrincipled BSDFなどのAlphaを接続します。
また、マテリアルプロパティのSettingsパネルのBlend ModeをAlpha Clipにします。これで黒い部分が透明になりました。Clip Thresholdで白く見える余白のような部分の量を変えられます。
人参に葉を付ける
人参を立たせて、オブジェクトモードで人参が選択された状態でCtrl + A > Rotationをクリックして、Rotationを適用します。
編集モードで人参のヘタ部分の中央の一頂点だけを選択します。
オブジェクトデータプロパティで頂点グループを追加し、ウェイトが1なのを確認して、Assignをクリックします。すると、この頂点だけウェイトが1になります。
ウェイトペイントモードにすると、ここだけが赤くなっているのがわかります。
パーティクルプロパティで人参にパーティクルを追加します。
Hairに切り替えて、Advancedにチェックを入れ、Numberを10くらいにします。
また、下の方のRotationパネルでOrientation AxisをObject Zにして、RenderパネルでRender AsをObjectにし、ObjectパネルのInstance Objectで人参の葉の画像を表示したPlaneを選択します。
すると、人参の表面のあちこちに小さなPlaneが上向きに出現しました。
パーティクルプロパティのVertex GroupsパネルのDensityで、作ったばかりの頂点グループを選択すると、ウェイトが1になっている頂点のあたりにだけ葉が生えます。
RotationパネルのRandomize、Phase、Randomize、Phaseや、RenderパネルのScale、Scale Randomnessなどを変えて、葉の群れを好みの形に変えられます。
EmissionパネルのSeedを変えて劇的に変化させることもできます。
横から見ると自然ですが、Planeが平らなので上から見ると不自然です。
オリジナルのPlaneを選択して、編集モードでSubdivideし、プロポーショナルエディティングなどで自然な形に歪ませます。すると、人参から生えた葉も同様に変形します。
変形しているうちに、茎の付け根が中心からずれてしまいました。
これは葉の頂点を動かしたことで、葉のオブジェクトの原点が頂点からずれてしまったからです。
初めと同じ操作で、頂点のところにカーソルを持っていき、カーソルへオリジンを移動します。
すると、茎の根元がまた中央に集まりました。
形が良くなれば、モディファイアプロパティでConvertをクリックして、ヘアーパーティクルをメッシュにします。
葉のPlaneが複製されました。
人参のパーティクルがまだ残っているので、パーティクルプロパティでマイナスボタンをクリックして削除します。
削除する前に、盾のようなマークをクリックして置くと、再度ファイルを開いた時にも、プラスボタンを押して、メニューから選択することで再利用できます。
これで人参に葉が付きました。